1

リスクオフとリスクオンの違い、説明できますか?

 

 

こんにちは、佐伯です。

 

 

普段からFXを実践されている方からすれば

 

『分かってるけど、聞かれた時にどう説明すれば良いか』

 

と頭を悩ませてしまうような為替用語がありますよね。

 

 

今回皆様にお届けする

 

“リスクオフ・リスクオンの違い”

 

この為替用語も普段のトレードではあまり意識していなくても、

いざ説明しようと思うとなかなか言葉にできない方が多いのではないでしょうか?

 

やはり理論的に説明できてこそ本当の意味での知識といえますので、

リスクオフ・リスクオンの違いを理解してもらうために解説させて頂きます。

 

当ブログでは普段、投資商材をメインにレビューを行っていますが

ここ最近世界経済が目まぐるしく変化しているため、

今後のトレード環境を整えるという意味でも

知識としてこの機会に身に付けて頂ければと思います。

 

 

そもそもリスクオフ・リスクオンという言葉が使われ始めたのは

2008年に起こったリーマンショック以降です。

 

リスクオフ・リスクオンをまず一言で説明すると

 

リスクオフ…リスクを回避して安全資産へ投資すること

リスクオン…リスクを取って高い収益を狙うこと

 

このように表現できます。

 

2

 

 

実際の為替相場に当てはめた場合のリスクオフとは、

 

世界規模の有事により市場の異変や経済の悪化が予想される場合

 

を指します。

 

この場合、投資家の多くはリスクを回避するため

国債やリスクの低い債券を購入し、日本円や米ドルが買われます。

 

永世中立国であるスイスのスイスフランも、リスク回避通貨としては有名ですね。

 

 

では反対に、リスクオンについて説明しますと

 

為替市場が安定し経済の好転が予想される場合

 

を指し、この場合は収益性・成長性を求めて

積極的に投資を行う投資家が徐々に増え始めます。

 

通貨はユーロや英ポンド・ブラジルレアルや南アフリカランド、そして

豪ドルなどの高金利通貨・新興国通貨が積極的に買われます。

 

今説明したのはリスクオフ・リスクオンの際に買われる通貨で、

売られる通貨は真逆になると覚えておけば十分です。

 

 

では今挙げた一連の事象を、以下より詳しく説明していきたいと思います。

 

 

リスクオフ・リスクオン相場で予想される取引形態

 

ではまずリスクオフ相場から説明していきますが、先ほど申し上げた

 

『世界規模の有事により市場の異変や経済の悪化が予想される場合』

 

とは一般的に世界経済を失速させる不安材料もしくは

アメリカの経済指標が悪化することにより

世界経済を懸念した投資家たちがこぞってリスクの高い通貨や株を売り

日本円や米ドル、スイスフラン、金を買うといった流れが強まります。

 

この場合、リスクの高い通貨を全て売り払ってしまうため

値動きが大きくなりリスクオフ相場が加速してしまいます。

 

つまりリスクオフ相場では、通貨の価格が急激に下落する傾向が強いといえますね。

 

3

 

 

ではリスクオン相場ではどうでしょうか。

 

リスクオン相場は先ほど述べた

 

『為替市場が安定し経済の好転が予想される場合』

 

ですから、経済が活気づけば通貨も流通するため

自ら進んでリスクを選択し高金利通貨や新興国通貨を買う投資家が増えます。

 

 

ちなみに世界経済が安定していると判断される目安としては、

 

アメリカの経済指標が良好な度合いを保っている

経済的に問題だと指摘されていたことが解決しそうな場合

 

などが主に挙げられます。

 

4

 

 

リスクオン相場はリスクオフ相場と異なり、

比較的長くゆっくりと続く傾向が強いため

そろそろ売りに転じようと思い売りを先行させてしまうと

本来得られたはずの利益を得られないという場合も考えられます。

 

 

このようにリスクオフ相場・リスクオン相場では

傾向として大きな違いがあるため、

普段から高金利通貨・新興国通貨を通貨ペアに選択している方は

為替相場だけではなく、世界経済の情勢についても

日頃から念入りにチェックしておきたいものですね。

 

 

リスクオフの円/ドルの買い・リスクオンの円/ドル売りは、現在では通用しない可能性も

 

2008年のリーマンショック以降、リスクオフでは円やドルの買いが

リスクオンでは円やドルの売りが定石と言われていましたが、

その定説も今では100%通用しないとの見方を強める専門家がいるようです。

 

一体どういうことなのでしょうか。

 

 

その理由として2012年にアメリカで起こった

 

「財政の崖」問題

 

が度々引き合いに出されています。

 

 

「財政の崖」問題とは

 

ブッシュ減税(2,250億ドル)の失効による増税やオバマ現大統領の

景気対策(1,190億ドル)の終了、そして歳出の自動削減措置

(540億ドル)の発動などにより、2013年年初に総額4870億ドル

(日本円でおよそ40兆円)もの財政引き締めが行われることを指します。

 

【一部抜粋:楽天証券

 

 

この「財政の崖」問題により、現状のまま何も対策を打たなければ

2013年初めには巨額の財政引き締めにより、

アメリカ経済に大きなマイナをもたらすと懸念され始め

市場全体にリスクオフのムードが高まり、ドル買いの圧力が高まりました。

 

結果的にドルの価格が大幅に上昇する一方で

アメリカの代表的な株価指数である

NYダウ30(NYダウ工業株30種平均)が大きく下落しました。

 

 

そのため「財政の崖」問題を境に

 

リスクオフの傾向が強まるとドルが買われ、米株が売られる

 

といった関係が成立してしまったのです。

 

 

その後「財政の崖」問題への警戒心が徐々に緩み

アメリカの景気回復への期待感からアメリカの長期金利が上昇し、

反対にリスクオンのムードが高まったため、ドルの価格が下落し

株価が上昇するという、リスクオフの時と真逆の事態が起こってしまいます。

 

つまり、米ドルと米株の「負の相関関係」が

「正の相関関係」に変わってきたということですね。

 

 

この一連の流れをもっと分かりやすく表現すると

 

『リスクオンの時は“ドル売り”だったのが

 現在ではリスクオンで“ドル買い”の傾向が強くなってきた』

 

ということです。

 

 

これは今後のドル円の値動きに大きな影響を及ぼします。

 

要は

 

『リスクオンでドルが買われる一方で、低金利の円は売られる現象もあり得る』

 

といった状況になりつつありますので

ドル円の上下の振幅が大きくなる場合も大いに想定されるということですね。

 

 

おそらく、当ブログの読者様の中にも普段から

メジャー通貨である日本円と米ドルを通貨ペアに加えて

FXを実践されている方が多いでしょうから、

 

リスクオフでは円やドルを買う

リスクオンでは円やドルを売る

 

という方程式が100%当てはまらない場合もあるということを

肝に銘じておくべきですね。

 

 

ここ最近の世界経済の急速な乱れにより、

為替相場を懸念されている方のために

今回はリスクオフ・リスクオンについて取り上げてみました。

 

 

皆様のトレードライフに、少しでもお役に立てればと思います。

 

 

当ブログでは、投資商材の検証レビュー以外にも

投資に直結するようなニュースを

定期的に配信していきます。

 

加えて、投資商材に関する検証レビューや

ご購入相談も受け付けておりますので

お気軽にご相談頂ければと思います。

 

 

管理人:佐伯への質問はこちらから

 

それでは本日はこの辺で。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

問い合わせフォーム